ふじいろワンロード

私は決めたんだ。寄り道はしない。

自担の写真を持ち歩く話 ー東日本大地震から10年ー

ーはじめに
このブログの下書きは2020年10月に書き溜めてました。ある日、下書きを見返していて「これ公開してもいいな〜」と思ったタイミングがたまたま2021年2月頃だったので、微調整を加えて、2021年3月11日に更新しようと決めていました。

ですが、2月13日のマグニチュード7.1の地震がどうしても引っかかってしまい、2021年3月11日を待たずに公開することにしました。

f:id:anzmfp_7239:20210214151556j:plain



・・・・・・・


2011年3月11日

この日の事を私は一生忘れない。私は実は宮城県出身で、中学生からは東京に住んでいる。あの時、祖父母や親戚が仙台にいた。
あの日、私は用事があって大学にいて、震災が起きて。最初は震源地が分からなかったんだけど、それが東北と知ってから不安な気持ちでいっぱいで、涙も出てこないくらい、もう頭が真っ白だった。そんな中、自宅に帰ることもできない距離だったので、そのまま大学に一泊することになった。他にも沢山の学生が大学内に泊まっていて、携帯を充電するコンセントの数が全然足りなかった。だから、携帯を使うのは、家族への連絡の時だけにしてた。1時間おきに自宅や、家族の個人の携帯に電話をしても全然繋がらなくって、結局22時くらいにやっと全員生きてるって分かったんだっけ。電話繋がるまで辛かったな。そして、余震が来るたびに、怖くてどうしようもなかった。

そうやって大学で一晩過ごしてみて、唐突に思ったの。
「自担の写真、持ち歩こう」って。

私はあんな大震災が起こる人生をリアルに予測できなかった。だから、何かが起こって、不安でいっぱいになって、自担を見たくなったら、「自担の写真は携帯に入ってるからいいだろう」「いつでも見れる」と思っていた。
でも、停電が起き、電気の復旧にも時間がかかり、計画停電なるものも始まり、「充電すること」「電気を使うこと」がこんなに貴重である事を思い知った。私はたまたま震災時は友達と大学にいたので、そこまで孤独を感じることはなかったけど、もし、ああいう場面の時に「たった一人でいたら」と思うと恐ろしくて仕方がない。きっと心細くてたまらないと思うし、スマホが壊れてしまう可能性もあるし、その場を動けなくなるかもしれないと思った。これからも日本は災害が一切起こらない保証なんてないし、そんな時に私を勇気づけてくれるのは間違いなく自担だなって思ったんだ。

スマホが使えなくなるリスクを考えたら実物の写真を持ち歩けば、電池は減らないし、確実だなって思った。だから、私はあの日以来、大学に行く時、会社に行く時、少し遠出のお出かけの時、旅行の時、留学の時…。歩いて帰ってこれない場所に行く時は毎回、絶対にお気に入りの自担の写真、推しグループの集合写真を1枚以上は持ち歩いている。

だから、絶対何が起こってもバックは手放さないって決めてる。何が襲ってきても、絶ッ対にバックだけは手放さない。

だって、どんなに孤独でも、辛くても、自担のお気に入りの写真、何枚かあれば頑張れるもん。「生きよう」ってきっと思えるから。だから、写真を持って出かける時は安心する。「写真持ったから大丈夫」って思える。それくらい、自担のパワーって凄いんだなって思う。あとは、勝負の日とか、そういう日も持っていく。直前に顔見ると安心できる。お守りでもあるのかも。

だから、好きだなって思う写真は絶対に2枚以上買うようにしてて、今は小さい持ち歩き用のファイルを買って、その中に集合写真何枚か、各メンバー1枚ずつは持ち歩いてる。新しい写真が発売された時とかに、内容はアップデートする。そして、万が一のこともあるので、アルバムはジップロックに入れている。

f:id:anzmfp_7239:20210214151622j:plain

このブログを書くことで、全然脅したい訳じゃないんだけど、持ち歩くこと自体はすんごいオススメです。災害だけじゃなく、何が起こるかわからないのが人生なので、孤独を感じたり、怖い思いをしたり、何か起きた時、自担の写真あると全然気持ち違うと思う。

幸い、まだ私は何も災害や、事件に巻き込まれてないけど、少なくとも留学中はめっっっちゃ見た。WiFi環境も良くなかったので、見知らぬ海外で一人ぼっちだから、毎日見てた。留学に持っていって良かったものNo.1が自担の写真だって言い切れるくらい!常に支えられてたと思う。

写真持ち歩くっていいなって、これを始めて10年経った今でも思ってます。勿論、アクスタとかでもいいと思う。ただ私は割るのが怖いから、写真にしてるだけなので。

これを読んでいる皆さんに、怖い思いとかして欲しくない。だけど、もし、そんな日が来ても出来るだけ孤独にならないようになったらいいなって思う。

自担は私達のパワーの源だから。
きっと支えてくれるから。

そして、災害には充分供えてくれたら嬉しいな。職場にスニーカーや、非常食を置く、災害時にクレカは使えないので現金は手持ちにある程度持っておく。災害になったらどうするか、家族で話しておく。色々ありますが、少しでも備えておけば違うと思います。

今回はその中でも、「心の備え」に近い話かも知れません。私はこんな風にしてますよ、ってだけですが、共有だけでもと思いました。

ありがとうございました。


・・・・・・・


ー最後に
震災からおよそ10年経ちました。今でも鮮明にあの日を思い出します。家族で行った思い出の場所、沢山なくなってしまいました。でも、なくなってしまっても、思い出は消えないから。今でも東北が大好きですし、私の故郷です。まだまだ、復興の途中です。これからも私なりに復興に向けて、できる事を続けていきます。

今日だけじゃなく、毎日この日を忘れずに生きていきます。この震災で亡くなられた全ての方のご冥福を心よりお祈りします。そして、行方不明者の方が1日でも早く、ご家族の皆様の元へ、どんな形であっても帰れますように。